SDGsなカトラリー
2021年3月9日「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の法律案が閣議決定され、同年6月国会にて成立、2022年4月の施行が予定されています。これは、プラスチックという素材そのものに焦点を当て、プラスチックを使用した製品の設計・製造から廃棄物の処理までのライフサイクル全体で資源循環を促すことが目的です。 使い捨てのワンウェイプラスチックカトラリーから、使い捨てないカトラリーへの転換へ。循環型社会を目指したカトラリーの特集です。
プラスチック資源の循環を促すためのプラスチック新法
プラスチック新法は誰かの行為を禁じたり、取り締まるための規制法ではなく、各製品に使われているプラスチックの循環を促すためのものです。
設計・製造するメーカー、販売者、消費者、再資源化事業者を含む、いわば国民のすべてが「他人事でなく自分の事として」参画することが求められています。多様な立場の人々が相互に連携して、プラスチックを巡る資源・環境両面の課題を解決するための、考え方やそれぞれの役割を示しています。
プラスチック新法、策定の目的
海洋プラスチック汚染が生態系に与える影響の深刻化から、国際的にプラスチック製品の使用抑制、回収・リサイクルの推進が必要となっています。
また、プラスチック製品は石油由来のものが多く、気候変動問題への対応、脱炭素社会の実現のためにも、将来的に素材の転換を進めることが重要であると位置づけられています。
さらに、中国等において、プラスチック廃棄物の輸入規制が強化されており、国内でのプラスチック資源循環が必要となっています。
① 製品の設計・製造段階
製造事業者などが努めるべき環境配慮設計に関する指針を策定し、同指針に適合した製品であることを認定する仕組みを設ける。
②製品の販売・提供段階
ワンウェイプラスチックの提供事業者が取り組むべき判断基準を策定し、使用の合理化を求める。
※ワンウェイプラスチックとは使い捨てプラスチックのことをいい、今回の法律により、2030年までに累積25%の排出抑制を目標とし、ストロー・フォーク・スプーン類についても、今後は無償配布の原則禁止・有料化が実施される予定です。
③使用済み製品の排出・回収・リサイクル段階
容器包装リサイクル法の仕組みを活用して、市町村および再商品化事業者による効率的な再商品化を可能とする仕組みを導入する。
製造事業者などが自主回収と再資源化を実施できる仕組み(国の許可不要)を構築する。
排出事業者が取り組むべき判断基準を策定し、排出事業者の再資源化計画を認定する仕組みを設ける。
これらを基にプラスチック使用量の削減を進めた上で、必要不可欠な使用分は再生素材や再生可能資源へ切り替えてリサイクルし、プラスチック資源を循環していきます。
サスティナブルなカトラリーを特集します
ワンウェイプラスチックカトラリーから繰り返し使える再利用型のカトラリーへの移行を踏まえ、出そろいつつあるカトラリーの特集です。ほとんどすべての商品に名入れが可能、再利用型カトラリーをノベルティとして配布することで社会的にも意義のある、価値あるものとなることでしょう。
生育の速い「竹」を素材にすることで地球環境に優しく、プラそのものの削減にも貢献。
地球上でもっともはやく生育する竹はどれだけ収穫しても繰り返し、しかもスピーディに育てることができます。無農薬でかつ化学肥料を一切使わなくて良いため、地球環境に負荷をかけないエコな素材として注目されています。丈夫で何度も繰り返し使えることからワンウエイプラスチックの削減に大きく寄与します。
錆びないステンレス製カトラリーなら口当たり、重量感ともに高級感があります。
プラスチック特有の安っぽさがなく、ご家庭で通常使われるカトラリーと同様に使用できるのがステンレス製のいいところ。どっしりとした重量感もあり、錆びないから長期にわたり使用でき、アウトドアでも大活躍。
バンブーファイバーが合成樹脂の使用率を大幅に削減
成長が早く、農薬や化学肥料を必要としない、地球環境にやさしい『竹』の繊維をパウダー状に固めたものを混ぜ合わせて成型することでポリプロピレンなど合成樹脂の使用量を減らすことを目的としたエコな素材です。丈夫で軽く、アウトドアでも使い勝手がいいことから、カトラリーはもちろん、タンブラーやプレート皿など様々なプラスチック製品に取って代わる素材として注目されています。
バイオマス原料を混ぜることでバンブーファイバー同様に合成樹脂の使用量を大幅に削減
動植物から生まれた有機性資源「バイオマス」を混ぜることで合成樹脂の使用量を削減、繰り返し使える耐久性や耐熱性を持ち、エコでサスティナブルな環境に貢献します。
廃棄されるはずのコーヒーの豆かすをアップサイクルしたカトラリー
脱・プラスチックの新素材『生分解性樹脂』を使用したカトラリー
二酸化炭素排出量の削減、土壌汚染のリスクをミニマムにを目的にした生分解性樹脂は、嫌気性自然環境下において、微生物の働きにより90%以上の成分が分解され、自然界へ循環します。また、天然由来の無機鉱物が主原料のため、石油由来の樹脂の使用量を減らし、環境に配慮したサスティナブルな製品です。
カトラリー以外にも、タンブラー、歯ブラシ、ポリ袋などなど、脱プラを加速させるノベルティが続々と増えています。カトラリー以外のSDGs脱プラスチックノベルティもご参考に。